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2018年5月31日

雨の日のおやこ組

今日は雨が降ったり止んだりのお天気。梅雨の気配を感じますね。
そんな日も、いしころえんのおやこ組は元気に開催!今日は7組の親子で雨の植物園を楽しみました。

軒先であまやどりしながら朝の会。ひとりずつお名前呼んで、絵本を読んで、ペンギンたいそうをして、出発です!

それぞれのペースでくっついたり離れたりしながら、今日は実習室を目指して歩きました。短い距離だけど、たっぷりとみちくさをして。ちょうどお腹がすくころに到着しました。お弁当を食べながら自己紹介パート2。2回目でもまだまだ話のネタはありそう(笑)

午後は自由遊び。再び雨具を着て外へ繰り出します!あれれ?子どもたちいつの間にか裸足~(笑) 楽しそう!気持ちよさそう!おとなたちも今度「裸足であそぶ日」やってみようか?!そんなお話も出ましたよ。

帰りの会での振り返りでは、「行くの迷ったけど、雨の日でもこんなに楽しめるなんて♪」「カサもささずに雨の中で過ごしたのは子どもの時以来かも♪」「雨の中でも子どもたちがイキイキと遊んでいてよかった!」などの感想が聞かれました。

晴れの日以上に、雨の植物園は神秘的で素敵です。
雨や土の匂いが濃くなり、しんと立ち止まると森に包み込まれるような感覚になる。頭のてっぺんから足の先まで、シュ~っと浄化されるような感じがします。今日も森に元気をもらった私たちです。

2018年6月1日

ようちえん組の活動を裏で支える、ほいくえん組

【ようちえん組の活動を裏で支える、ほいくえん組】

ようちえんスタッフが預かりの現場で安心して仕事が出来るように、ようちえんスタッフの未就園児を、別の場所で別のスタッフが保育する「ほいくえん組」のことも少しご紹介(※園児の公募はしておりません)。
ボランティアスタッフの力をかなり借りて、活動しています。

古民家を拠点に、自然豊かな里山のお散歩をして、季節の虫や動植物とふれあいます。ようちえん組のフィールドのひとつである「きさいち植物園」も週に1〜2回遊びに行きます。

拠点があるので、朝のお掃除やお花や野菜のお水やり、季節の手仕事をしてみたり、クッキングをしてみたりなど、生活文化を楽しむような活動も取り入れています。

お母さん達を待つ1〜2歳児。まだじょうずにお話ができなかったり、いさかいも多いですが、ときには裸足に裸ん坊になり、泥んこになりながらも、自分たちで遊びをみつけたり創り出して、めいっぱい楽しむ力は、どんどんついてきているように思います。
これからの彼らに期待!

そして、ようちえん組の活動がどんどん充実しているのは、
彼らが毎日いい顔して過ごしてくれているおかげさまなのです☆
いつもありがとう!

2018年5月30日

スタッフ研修会ー理論でのぞく森のようちえんの世界

【スタッフ研修会ー理論でのぞく森のようちえんの世界】

いしころえんでは、今年度から「子どもたちの姿を見守るときの視点の選択肢を増やすために」「より良い組織運営のために」月1回現場スタッフや運営スタッフ向けの勉強会を取り入れています。
昨日は組織の人材育成やリーダーシップ研修などを行うコンサルタントの方(園児のお父さん)を講師として、森のようちえんの世界や保育者のとるべき行動を、理論から見てみるという、一見真逆にありそうな要素をつなげ合わせてみる挑戦を。

「知ることは感じることの半分も重要ではない」レイチェル・カーソンのこの言葉を掲げることの多い森のようちえん界。
いしころえんスタッフは1年たっぷりと子ども達の世界や組織運営を「感じ」てきました。その上で「知る」ことは、感じたり行動した自分たちの感覚をあらためて信じなおしたり、この先に見通しを持ち、揺らがずにどっしり構えて歩んでいくためには、非常に有効な時間であったように思います。

組織論や心理学の理論、コミュニケーションの理論などを通して
いしころえん運営が今どの時点にあるのか。「ようちえん組」「おやこ組」「ほいくえん組」子ども達の世界は日々どんなふうに成り立っているのか。
現在の課題、今後予測してサポートしていくべきところ。見えてきました。
交流分析の視点から、子ども達同士のコミュニケーションの課題の分析ができ、サポートすべきポイントが見えてくる。保育者とこどものやりとりにも新たな選択肢が見えてきました。
コーチングの方法論を知ることによって、自分の頭で考え自分の足で歩める人の育ちを促すことができる。
参加スタッフの感想には「『ストローク(交流分析において、対人関係の基本となる、相手の存在を認める働きかけのこと)』の話を聞いて、こどもたちはいしころえんで、日々ストロークの受け渡しをしているのだと感じた。でも各自のストローク袋は満ちていないとそれができない。それを満たしておいてあげるのが保護者や保育者の役割だ」というものもありました。

いしころえんの保育者は、保育士や教師資格を持っていたり、森のようちえん指導者研修を受講したスタッフが多いですが、知らなかったことも多々あり。
でも現場の見守り保育では「指導する」というより「ファシリテーターとして存在する」ようなニュアンスが合いそうないしころえんスタッフ、
これらの新たな視点を取り入れて、またちょっとパワーアップして進んで行けそうです!

2018年5月29日

4月、5月のいしころえん

【4月、5月のいしころえん】
火曜日から金曜日まで、預かり型のようちえん組!
毎日元気いっぱいに活動中です。

年少どんぐり組のお友だちが加わって、あらたなチーム形成のこの時期。
年長さんは、いちばんのお兄さんお姉さんになった喜びと、まだ自分達の思いが通じきらない年少組さんの姿へのとまどいを感じ。
年少さんは、自分の荷物を背負って歩くこと、お弁当、雨の日の活動…いしころえんでの毎日に一生懸命ついていく。その中でも自然物への好奇心は止まらなくて、でもお兄ちゃん達にさえぎられて煮え切らない体験もしたりしながらも、だんだん遊びなれてきました。
年中さんは毎年恒例、落ち着いた姿・・・

スタッフが毎日読んでくれる絵本の世界から発展して、カエルさんからのお手紙とプレゼントに喜んだり、

想像力をふくらませていたら、豚の鳴き声が聞こえる気がしてきてみんなで逃げ出したり、
ポプラの木が飛ばす綿毛を浴びながら「きっと雲が落ちてきたんだ」とみんなで空を見上げてみたり
子ども達のセンス・オブ・ワンダーは子ども達自身の関係性をもつなげ、ますます輝きを増しています。

もめ事もまだある年少さんの姿をしばらく見て感じた期間の後、年上の子達は
自然とその橋渡しをしてくれるようになりました。

ある子は、けんかになりそうだったら側でじっと見守ってみたり
ある子は、「そんなにこわい言い方をしないで、やさしい言い方でお願いしたらいいんだよ」と教えてくれたり
ある子は、仲裁に泥のアイスクリームを持って行って、ぶつかっていた気持ちを他に向けてくれたり。

きっとそんな経験を受け取ったどんぐり組さん達は、いつか先輩になったときにその姿でお返しをしてくれるでしょう。

毎日、冒険を繰り返し、泥んこまみれ、草まみれであそぶ中でも、
自分で感じて、学び取り、行動を選んでいくこどもたちの姿に
「今・ここ」こそが完璧 ということを考えさせられます。

2018年5月27日

赤ちゃんと森の日

【赤ちゃんと森の日】

5月のいしころひろば(一般の方もご参加いただける月いちのイベント)は、「赤ちゃんと森の日」でした。あんよ前の赤ちゃんと一緒に森で過ごしてみよう!しかも植物園の職員さんのガイド付きで、という企画でした。

職員さんの知識がすごかった!フィールドであるきさいち植物園は、もちろんスタッフは何度も訪れているわけですが、ガイドを聴くのは初めて。大好きな植物園をまた違った角度から知ることができて新鮮でした。

ゲーテって知ってます?ドイツの詩人と思っていたら、この方、自然科学者でもあるんですね。「花は葉が進化したものである」と唱えたそう。セコイアの葉と実の特徴を比べてみると、確かに!構造に共通点があったりして面白い。
植物園の大通りの並木道は何度も通っているけど、手前半分は常緑樹、その先は落葉樹なのだとか。確かに見比べると雰囲気が違う。どこにどんな木が生えるかは北南や高低によって変わってくるらしい。また四季をとおして変化に注目して見てみたいですね。
てくてくと進むと、ウツギの花が。別名、卯の花。今が咲き頃なんですね。あぁ、かわいい。卯月。旧暦と自然がしっかりと結びついているのを感じます。
そして、きさいち植物園といえば、メタセコイヤ!第三代園長三木茂博士が化石から発見したことで有名ですね。後に中国で1本だけ見つかったその木をアメリカの研究者たちが持ち帰り増やし、100本の苗木が日本に贈られたのだそう。その1本から、きさいち植物園のメタセコイヤ並木は生まれたそうです。空高くそびえたって(60mほど!)いますが、まだまだ寿命からみると赤ちゃんらしいですよ。これからもこの交野の地を見守り続けてくれるのでしょう。

抱っこやベビーカーで緑のなかを歩き、木陰でお弁当食べて授乳して、お茶会。お産の話や授乳の話。お母さんって、妊娠出産育児と常に一生懸命なだけに、罪悪感を抱えやすい。間違え探しや答え合わせよりも、ただしゃべって笑い飛ばす時間も必要だよねぇ。。。そんな私たちを森がやさしく包み込んでくれたような気がしました。

最後にゲーテの名言を少々ー
『本当の自由な心とは 「認める」ということである』
『毎日を生きよ。あなたの人生が始まった時のように。』
『人生において重要なのは 生きることであって、生きた結果ではない。』
『真の知識は 経験あるのみ。』

2018年5月27日

スタッフの安全管理への取り組み

子どもたちの命を預かるスタッフは毎年この時期に救急についてしっかり学びます。
内容はこの2つ
①救命救急講習会
②野外救急講習会

①は消防署でAEDを使っての心肺蘇生法などを学びます。救命処置の流れと、胸骨圧迫、人工呼吸、AEDの操作方法などを3時間みっちりと。救急車が到着するまでに私たちができることってたくさんある!また、いしころえん仕様として、乳幼児への対応もしっかりレクチャーしていただきました。ロールプレイングでも、山で携帯の電波がなかったら?AEDの設置場所が遠かったら?など、実際起こりうる状況をイメージしやすいお題を頂き取り組みました!

②は、スタッフの知人であるK先生をお招きして、より身近に起こりうるであろうケガなどに対する処置を学びました。K先生は救命救急士を指導する現役の教官です。
・出血してもまず慌てない、出血量の目安とは
・圧迫止血の方法、鼻血、口の中は?レジ袋を使った感染予防
・三角巾の使い方いろいろ、コツ
・歯が抜けた!欠けた!どうする?
・ヘビ、ハチ、犬に襲われたら
・やけど
・ポイズンリムーバーを使ってみる
・担架を使わない搬送方法 など…

こちらは約2時間の講習でしたが、ただ聴く、という講義形式ではなく。体を動かし、コミュニケーションを取り、みな普段の現場や子どもたちの姿を思い浮かべながら、より現実的な学びとなりました。質問もたくさん飛び交いました。救急処置の内容はもちろんのこと、現場でパニックにならない為の知識(出血してもそうそう死なん!とか、ハチ1匹では人は殺せん!とかとか)も合わせて伝えていただいたのがありがたかったなと思います。
とにかく、このK先生が面白い!もちろんお互い真剣なんだけど、面白さと学びの深さって比例するなーと改めて感じたのでした。

そして救急の処置って、昔に比べてどんどんシンプルになってきてるんですね。一般人の私たちは複雑な知識よりも命を救う最低限の知識と、実際に行動できることが大事!いざという時、実際アワアワするとは思うけど、それを少しでも減らすためには学ぶしかない!知識と実践、具体的にイメージすることが大事。

これらの講習はどちらも昨年に続き2回目でしたが、やはり同じ内容でも忘れていることもあり、毎年やる意義を実感しました。体と記憶に落とし込んでいく。そしてその都度見直し、改善していく(今回で言うなら、救急バッグに三角巾や救急アルミシート等の追加が決定しました)。この繰り返し。安全管理に近道なし!!

2018年5月13日

いしころかぞくの日 お餅つき!

昨日は園児や卒園児の家族が集う「かぞくの日」。みんなでお餅つきをしました!天気にも恵まれ、古民家をセッティングして、フェスのような雰囲気に。
お父さん達は餅つき役、お母さん達は丸め役、こどもたちもぺったんぺったん!!好きな味付けをして、みんなでぱくぱく!!こどもたちも食いつきがすごかった!
使ったもち米は、昨年度にいしころえんも田植え、稲刈りをさせていただいた田んぼのもち米です。いっそう美味しく感じます。
お餅と一緒にいただいた豚汁も最高。

いしころかぞくの日は、こどもたちに何かをやらせることではなく、まずはおとなが笑顔で楽しむことも、重視しています。
おとなたちが楽しそうに取り組む姿をみせることが、こどもたちの積極的な姿につながっていくのではないでしょうか。

初チャレンジの餅つきでした。スタッフの経験値もあげさせてもらいました笑

次のかぞくの日も楽しみだね!!

2018年5月13日

おやこできく いのちのお話会

昨日は「じょさんしの杜 ふわり」さんにお願いしてのいのちのお話会を開催しました。
いしころえん児と、一般のお友だちと一緒に
水着やパンツで守るところって、なんでだいじなの?
あかちゃんはどこからきて、どうやってうまれてくるの?
みんなの心臓の音、おなかの赤ちゃんの心臓の音をきいてみよう!
おともだちやおとなのひとに体をさわられて、いやだったらどうしたらいいの?
といったお話をみんなで聞いたり、
お母さんのおなかに戻ったつもりで袋に入って出てきてみたり
といった体験をさせていただきました。
ふわりの助産師 田賀さんの優しい表情と明るいお話ぶりに
こどもたちも素直な表情でお話が聞けていましたよ。
針の穴のサイズの卵から素敵なみんなに育って、出会った奇跡。
生まれてきてくれてありがとう!

こどもたちへのお話が終わったら、お母さんたちがお勉強。
男の子のからだ、女の子のからだ、
性のお話、体の成長のことをどう伝えていったらいいのか。
赤ちゃんの頃からのコミュニケーションからはじまる性教育。
いいタッチといやなタッチがわかる子へ。性の話をしやすい家庭へ!
ふだん学べない、でも大切な情報が満載の時間でした。

いしころえんでは、このおやこ向けのいのちのお話会を、こんご毎年開催していこうと思っています。
「じょさんしの杜 ふわり」のみなさん、ありがとうございました!
じょさんしの社 ふわり
https://www.facebook.com/mw.fuwari/

2018年4月16日

いしころえんが地域に贈る絵本完成!!  交野ヶ原のむかしむかし…

いしころえんは29年度、交野市まちづくり市民提案型事業補助金によって、かたののまちの言い伝えを幼児向けの絵本にすることに取り組んできました。
そしてこのたび、無事に冊子が完成いたしました!
星田妙見宮に残る星降り伝説を、幼児にも読み聞かせやすいようなやさしいことばと、センスオブワンダーをちりばめたやさしいイラストで、絵本にいたしました。
歴史資料館の方々や、星田神社宮司様にお話を伺い、伝説の地をイラストレーター矢原由布子さんと実際に歩き、
自分達のまちのお話を知っているこどもたちを増やしたいという思いで制作しました。
交野市内の保育園、幼稚園、小学校、そのほか子育て支援施設などに寄贈していく予定です。
第一刷は、予算の範囲内での簡単な装丁になりましたが、
一般のかたのご希望が多ければ改良増刷して、ご家庭にも置いて頂けるようにしていきたいなあと思っています。
欲しい!というお声があればお待ちしています!

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ー『ほしふるまちのものがたり』内「おわりに」よりー
かたのの森のようちえん・いしころえんは、交野のまち全体が園舎・園庭です!
妙見宮もそのひとつ。
ただ歩き遊ぶだけではなく、その地にまつわる伝説や歴史を知り、時空を飛びこえて思いをはせてみる・・・
この絵本をきっかけに、よりいっそう自分のまちに興味や愛着をもってくれることを願っています。
妙見信仰にもあるような、目には見えない「つながり」や「共生」という視点は、森のようちえんでも大切にしているところです。
知識的な理解にとどまらず、頭と心と体がしっかりとつながった状態で「全体と個」をとらえる、ということ。
そのために、幼児教育の現場から何ができるのか、これからも考えつづけていきたいと思います。
(かたのの森のようちえん・いしころえん代表 岩渕裕子)

2018年3月17日

ありがとうの花が咲くよ いしころえん卒園式

昨日は、晴天に恵まれ、親しみのあるフィールドの1つ「きさいち植物園」にて、
いしころえん第1期生の卒園式をとりおこないました。

桜
森の中での卒園式。地域のかたや保護者のみなさまのご協力を沢山頂いて、
とってもいしころえんらしい卒園式となりました。
卒園する3人も、在園児も、みんな笑顔、笑顔、笑顔
終わればまた森へ駆けていく!笑
みんなの新しい環境でのチャレンジ 応援しているよ!

卒園式

来賓としてご臨席いただいた方々は、日頃お世話になっている自然農法家の方、里山保全会の方、交野市市議会議員さん、助産院の先生、やさいの会の方
お弁当と記念品のお菓子は、交野市在住ひろうす料理研究家 山口マナミさん作
卒園児のコサージュは 在園児保護者の手作り
卒園アルバムは、保護者の協力のもとスタッフ手作り
ご列席頂いた方々にごらん頂いた、いしころえんの1年をまとめたスライドショーも、スタッフの制作でした。

卒園児

現場スタッフは森のようちえんの保育の在り方や、いしころえんの保育観の体現に日々試行錯誤しながら、1年を過ごしました。
議論しすぎて眠れない夜もありました。
でもスライドで1年を振りかえり俯瞰してみてみると、
園児のみんな、いっぱい体験して、感じて、成長してくれているじゃないか。
ありがとう、ありがとう!!
卒園式によって、新たなスタートを切ったなという思い。
次の一年がとっても楽しみです。

集合写真


そして、臨月で卒園式を迎えたいしころえん代表岩渕は、
終了後の深夜に無事に、第四子を自宅出産しました。
待っててくれた新しい命にもありがとう!

卒園式の看板
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