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安全管理

「ころばないように!」「あぶないからやめなさい!」「ケガするよ!」
いしころえんではあまり使わない言葉たち。

子どもの成長は円で表すことができます。中心に子どもが立っているとしましょう。そこを取り囲む一番内側の部分が、その子が既に知っていること・出来ること=現状です。子どもはそこから外側へ向けて、今よりも少し難しいこと・少し勇気のいるチャレンジゾーンへ足を踏み入れては戻りを繰り返し、少しずつ出来ることを増やしていきます。自由意思による選択を繰り返す過程で、自分で危険を予測したり回避する力もまた(知識だけでなく)身に付けていきます。

安全ばかりを重視した守りの活動ではこのような成長の輪は広がりませんし、かと言って過度に危険な活動になることも、子どもたちの学びや育ちにつながるとは思えません。私たちは、体験を通して子ども自身が考え気づく機会を奪わないようにし、それらの経験を生きる力につなげたいと考えています。その為に活動のなかで生じる「危険」を見極め、子どもたちが学び・育つ場としてバランスの取れた安全管理を目指しています。

 

自然のなかで活動するということは、ある一定の危険が生じることもまた事実です。その危険をどう捉えるかがポイントであり、森のようちえんではそれらの危険を「学びのリスク」と「ハザード」という概念に切り分けて対応しています。

1)学びのリスク:子ども自身が乗り越えることができ、学びや育ちにつながる危険
安易に排除するのではなく、子どもへの働きかけによってリスクレベルを下げたり、許容できる環境を整備する。

2)ハザード:子ども自身で想定できず、大きな事故や命に関わる事態につながるような危険
子どもに体験させてはならない危険であり、大人によって排除する。

例えば長い枝を持って遊ぶことは学びリスクと捉え、禁止はしません。かと言って放っておくわけではなく、その都度 状況に合わせてまわりの子への配慮を伝えたり、場所の移動を提案するなどして、子どもと一緒に考えるようにします。一方でハザードというのは、豪雨の予報があるのに川遊びを実施したり、毒のある動植物だと分かっていながら制止しない、ということです。

このような基本的な考えのうえで、すり傷や切り傷、虫刺され等の小さなケガは日常的にあるとご理解いただきたいと思います。
また、お友だちとの関わりのなかで傷つけられるリスク・傷つけるリスクも発生します。これもまた、その時その時の関係性や危険の内容を見極めながら対応していきます。

危険というのは人によって解釈や許容範囲が違うものですから、保育者と保護者はチームとなって、情報や思いの共有を密にしていくことが大切です。子どもたちがのびのびと活動できる環境を支えていく為に、大人たちもまた主体的・対話的な姿勢で安全管理に向き合っていきましょう。

 

「森のようちえん団体安全認証制度」は、所定の基準を満たした団体会員に対して、NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟が認証するものです。野外保育や自然体験活動の安全・知識を普及活動し、森のようちえん活動が安全に行われ、子どもたちの健やかな活動を支援することを目的とします。(NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟公式サイトより)

いしころえんでも、森のようちえん全国ネットワーク連盟主催の安全講習会(6時間)、そして上級救命講習(8時間)を修了し、傷害保険および賠償責任保険や安全管理マニュアルを整備する等し、認証を受けることが出来ました。この制度は2年に一度の更新になっておりますが、今後も形だけの取り組みにならぬよう、継続して講習の受講やマニュアルの見直し等を行い、研鑽に努めていきたいと思います。

 

 

以下の場合は、園の基準に則り臨時休園となったり、登園時間の変更や早めのお迎えを要請する場合があります。

 

大きな災害が起きた際の備えとして、施設に避難グッズや水、保存食を備蓄しています

 

災害発生時はに園児を安全に保護者のもとへ引き渡せるよう、Messengerの他、「災害時伝言ダイヤル171」を利用します。年に2回、家庭と連携し引き渡し訓練を行っています。緊急時の引渡しの際には、毎年ご記入いただく緊急時連絡カードを利用します。

 

認可外保育施設として大阪府の指導に則り、毎月の避難訓練、活動中の一斉給水や点呼を行っております。
また、毎月の身体測定及び、毎年の園児健康診断を実施し、園医と連携しながら園児の健康管理を行っています。
詳細は保育安全計画をご確認ください。

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